娑婆(しゃば)での経験を活かし、信徒の幸せを願う

私は平成20年8月に、この徳島・阿南念法寺の住職に就かせていただきました。まだ6年ですが、何かもっと以前からこのお寺にいるような気がします。
それも、信徒の皆さんが明るく優しく、私を見守ってくださっているからだと思います。

私は、ほかの住職先生方とは少し経歴が変わっておりまして、仏の道に入らせていただいたのは45歳の時なんです。
それまでは、在家信徒として一般社会で働いておりました。大学を出て就職をし、そして結婚を機に出家しようと決めたのですが、そのとき二代燈主様から「あんたは娑婆でしっかり勉強するように」とのお諭しをいただきました。そして20年もの間、念法信心を高める一方で、社会生活の中でいろんな経験や勉強をさせていただき、それが今の私にとって宝物となっています。ほんとうにありがたいことだと思っています。

信徒さんから悩みや迷い事をうかがった時にも、その気持ちが痛いほどよくわかります。私も社会で同じような悩みや迷いを抱えてきたことがあるからです。
そんな私の経験をお話しすると、信徒さんはとても安心されます。
ですから、私はできる限り信徒さんと同じ目線で話し、信徒さんの悩みを少しでも分けていただければと・・・そんな気持ちを秘めながら、信徒さんと接しています。

私は常々、「マイナスの言葉は使わないようにしよう、プラス思考の言葉を使いましょう」と信徒さんに言わせてもらっています。難しいことは抜きにして、お寺に来たら笑顔になって帰っていただき、いつも明るく夫婦仲良く、家族仲良くなれば自然と住みよい世の中づくりにつながっていく・・・それを信じて、日々、勤めています。

阿南念法寺住職   廣瀬 良学

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