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倉吉念法寺 外観写真

倉吉念法寺

「倉吉・上井・八束」という
3つのお寺の歴史を汲んだ
倉吉念法寺は、同じお寺で三代に
わたって住職が継承されている、
念法でも珍しいお寺です。

約6,000坪もの敷地の大きなお寺、倉吉念法寺は今年創立65周年を迎えます。

鳥取県中部の玄関口である倉吉市。JR山陰本線「倉吉」駅や市街地からもほど近い高台に建つ倉吉念法寺は、今年創立65周年の歴史あるお寺です。

三代にわたって深い信心が継承される丸山家

鳥取県倉吉市は、古くから城下町として栄え、風情漂う白壁土蔵群や赤瓦など、歴史とともに培われた文化・芸術が織りなす名所・旧跡の多いロマンチックな街です。また、4つの温泉(はわい・三朝・東郷・関金)に囲まれた倉吉市一帯は、「とっとり梨の花温泉郷」と呼ばれ、古くからの湯治場として多くの観光客が訪れます。そして、倉吉のシンボルともいえる打吹山は、全体が原生林に覆われた自然の宝庫で、麓の打吹公園では、約4,000本もの桜が咲き誇る花見の名所として親しまれています。しかし、なんといっても鳥取といえば梨が有名。倉吉市にある世界唯一の梨のミュージアム「なしっこ館」は、親子で遊べる観光スポット。1年中、梨の試食も楽しめます。

倉吉念法寺の歴史は、初代丸山徳現師をおいては語ることができないでしょう。
大変な苦難の連続であった徳現師が、昭和24年9月23日、開祖親先生が岡山県八束村でのご親教の折りに、親先生のお慈悲にふれられて入信。“仏さまの救いの道を多くの人に伝えることが、運命立て替えの道”と決心され、昭和26年に山を越えて鳥取県倉吉の地で布教をはじめられました。
時を同じくして、昭和26年9月、親先生は大阪から夜汽車で鳥取県羽合町(当時)の信徒宅へご親教になりました。これが鳥取での初親教となりました。この時、徳現師は親先生にお目にかかりたい一心で、岡山県八束からご親教に駆け付け、そこで出家を決意されます。その後も、一層、倉吉を初めとした鳥取県や山陰地方の布教開拓に邁進されました。
そして、昭和27年6月4日に上井念法寺が、同年8月18日に倉吉念法寺が誕生し、徳現師が倉吉念法寺の初代住職に就かれました。
その頃、親先生は年に3・4回も倉吉にご親教になり、その都度多くの人が救われ、法灯は鳥取県中部一円に広がっていきます。そして、昭和28年に上井念法寺は上井柳町に、昭和29年に倉吉念法寺は東町に道場が発足しました。
それからも信徒が増加し、昭和47年、「両念法寺が合併して大きなお寺を建てるように」との親先生のお言葉に従って、昭和51年秋に福庭の土地を手に入れ、ついに昭和63年、二代燈主様により現在の新道場が建立されるに至りました。
その後、倉吉念法寺の親教会であり、徳現師入信の地である八束念法教会の老朽化に伴い、平成17年3月20日、倉吉念法寺と合併され、今年、創立65周年を迎えます。
現在の住職は、父である二代住職良惇師から継がれた、三代丸山良徳師です。

  • ▲倉吉観光では一番人気の白壁土蔵群
  • ▲倉吉念法寺からもほど近い「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」
  • ▲会場がドッと笑いに包まれる親先生のご法話
  • ▲昭和29年7月、東町に新築された旧道場
  • ▲丸山住職のまわりには、いつも笑顔が

近隣からも愛され、地域になくてはならないお寺を目指して

三代住職の丸山良徳師は、とにかくお話上手。わかりやすくて、おもしろくて、いつの間にかお話に引き込まれ、時間を忘れてしまいます。
だから、倉吉の信徒は、他の支院の信徒から「倉吉は、いつも丸山先生のお話が聞けて幸せね」といわれることも多く、鼻高々。信徒自慢の住職です。

本山のお勤めなどで、お寺にいることが少ない丸山住職ですが、その間しっかりとお寺を切り盛りされているのが、奥様の孝枝副住職です。
副住職は、信徒の話をいつも真摯に受け止め、我が事のように親身になって相談にのってくれる強い味方です。そうかと思うと、信徒さんと一緒になって楽しんだり、はしゃいだり、いい意味で副住職らしくないところが人気の秘密です。その副住職、3人のお子様を通じてPTA活動を活発にされるなど、地域との交流も精力的に取り組まれています。
そのためか、地元では住職よりも副住職の方が有名という声もあるほどです。

こうした中、平成28年10月21日、M6.6の鳥取中部地震の際に地域の給食センターが被災しました。給食調理ができなくなり、震災から数日間の給食はパンと牛乳のみという事態になったのです。「何か温かい食べ物を」と校区のPTAの皆さんと協力して、信徒の皆さんがおにぎり1,800個を手際よく作り、校区の子どもたちにお届けし、大変喜ばれました。また、倉吉念法寺は敷地も広く、高台にあるため、地域の防災避難所として認定されており、毎年お寺で地元小学校の避難訓練も行われています。子どもたちの学校の社会学習の場所に倉吉念法寺が選ばれたり、お寺の本堂を地元のヨガ教室に使っていただいたりと、近隣から愛され、地域になくてはならない念法寺として、交流を重ねています。

  • ▲「仲よう」を実践されている丸山住職と副住職
  • ▲倉吉念法寺で行われた防災避難訓練
  • ▲社会学習で訪れた小学校の生徒たちから送られた感謝状やお手紙

多世代が集い、楽しめる大家族のようなお寺

子どもからお年寄りまで、みんなが元気になれる明るいお寺を目指す倉吉念法寺では、約6,000坪もの広大な敷地を活用した様々な催しを開催しています。
毎年春に行われる山陰ブロックの子ども会では、お寺の裏山でタケノコ掘りを行っています。掘り起こした大きなタケノコをお土産に、みんなでタケノコご飯食べたり、ゲームをしたり、子どもたちが一日中楽しめるイベントです。
また、夏祭りには、焼きそばなどの屋台が並び、特に裏山の竹を割って作った「そうめん流し」は大人気です。ステージでは、いろんな演目が催され、お寺はお祭り一色。毎年約800名もの入場者で賑わい、今では地域に欠かせない恒例の夏祭りとなりました。これらの行事には、子どもたちの母親の会「ひまわり倶楽部」や「男性菩薩の会」「女性菩薩の会」の皆さんが大活躍。準備から運営まで、手慣れた作業でお手伝いされています。
そして、毎年11月には、満75歳以上の会「コスモス会」の皆さんに対して、「敬老感謝祭」を開催しています。人生の大先輩であり、信仰の継承をしてくださったお年寄りの皆さんに感謝を込めて、お食事や歌・踊りでおもてなしをさせていただいています。この「敬老感謝祭」は、初代徳現師の頃から始めたもので、今年で43回目になります。

子どもたちが、お寺は楽しいところと思えるような、そしてお年寄りの皆さんが主役として活躍でき、もっと元気になっていただけるような、そんなお寺をこれからも信徒一丸となって目指していきます。

  • ▲泥んこになりながらタケノコを掘り起こす子どもたち
  • ▲夏祭りの「そうめん流し」は、倉吉念法寺の名物
  • ▲様々な屋台やゲームコーナーで賑わうお寺の境内
  • ▲毎年、趣向を凝らした演目が催され、お年寄りが主役の楽しい敬老感謝祭

更新日付:2017/8/20

プロフィール

住職: 丸山 良徳(まるやま りょうとく)

倉吉念法寺
住職:
丸山 良徳
(まるやま りょうとく)

メッセージ

〒682-0013
鳥取県倉吉市
福庭367-7
TEL:0858-26-3161 MAP

昭和36年3月27日、倉吉念法寺創立10周年記念のお練り供養行列で、笑顔で花車に乗られる親先生。
打吹山の天女伝説 倉吉のシンボルともいえる打吹山。その語源ともなった「天女伝説」をご紹介します。

『昔、一人の男が湖の浅瀬で美しい天女が一人水浴びをしているのを見つけました。
天女を見初めた男は、近くに脱いであった羽衣を隠してしましました。天に帰れない天女は、仕方なく男の妻となり、二人の子を授かったのです。
そんなある日、天女は羽衣を見つけました。そして、自分の体に羽衣をはおってみると、体がふわりと浮き上がり、子どもたちを地上に残したまま天界に飛んで行きました。
二人の子ども達は大いに悲しみ、近くの小高い山(現在の打吹山)に登り、笛を吹き、太鼓を打ち鳴らし、母親に呼びかけました。しかし、母親の天女は二度と地上には帰って来ませんでした。』

二人の子どもたちが太鼓を打ち、笛を吹いたこの山を、その時から人々は『打吹山』と呼ぶようになったといいます。
遠い昔の悲哀に満ちた「天女伝説」ですが、この地方に今も語り継がれています。
三代にわたる丸山家と親先生。
お寺ヨガ in 倉吉念法寺 倉吉念法寺の本堂が、毎週月曜日、ヨガスタジオに変身。

地元でヨガ教室を主宰されている方から「仏教と結びつきのあるヨガとお寺は通ずるものがある」と、本堂をヨガ教室として使わせて欲しいと申し出がありました。
「多くの方に仏縁にふれていただく機会になれば」と快諾し、毎週月曜、本堂をヨガ教室として使っていただいています。
参加者からは、「気持ちが落ち着く」「自分を見つめることができた」など、評判も上々。
心と体のバランスを整えるヨガは、まさにお寺はピッタリかも知れません。