全国支院だより 全国の支院よりおたよりが届きました。

海山念法寺 外観写真

海山念法寺

57年もの間、地元・海山一筋の
住職がおられる海山念法寺。
男性信徒がとても元気で、
アットホームなお寺です。

海山念法寺は、美しい海と山に恵まれた紀北町海山にあります。

名古屋から約120km、大阪から約220kmの三重県南部、紀北町は美しい海や山に囲まれ、『世界遺産・熊野古道』を有する大自然と歴史に恵まれた美しい町。JR紀勢本線・相賀駅からほど近い場所に海山念法寺は建っています。

今年、創立60周年を迎える海山念法寺は、歴史あるお寺

海山念法寺のある紀北町は、2005年に海山町と紀伊長島町が合併してできた新しい町です。大台山系から連なる急峻な山々と熊野灘特有のリアス式海岸に囲まれた、見事な大自然を有しています。また、『世界遺産・熊野古道』の伊勢路ルートが紀北町内を通っており、その内の「馬越峠」の入り口はお寺のすぐ近くにあります。

海山念法寺の歴史は、今から60年前にさかのぼります。現住職である谷口穂現師の父・清松氏が、一向に快復しない病から開祖親先生に救っていただいたのを機に、地元で念法の教えを広めようと昭和28年に引本念法布教所が開設されたのがはじまりです。数日後には、親先生がはじめて海山の地に足を運ばれ、ご親教されました。親先生、68歳でした。昭和32年には引本念法教会に昇格すると同時に、谷口住職が教会長に就かれ、そして昭和39年には海山町相賀に念願の新道場を建設。名称も海山念法教会に改められました。親先生の海山へのご親教は27回にも及び、ご親教ごとに信徒が増え続けたことから、いつしか相賀の道場が狭くなり、二代燈主様のご指導によって現在の地に海山念法寺が建立されました。昭和63年6月、盛大に新精舎落慶法要が奉修され、多くの信徒が集まりました。

  • ▲お寺からすぐの場所にある、熊野古道・伊勢路ルートの馬越峠・入り口
  • ▲昭和35年12月、引本念法教会前の港に立つ親先生(当時親先生75歳)

親先生の想い出が、今なお語り継がれる

父の病を救っていただいたことをきっかけに入信し、本山に入山された谷口住職は、昭和32年に引本念法教会長に就いて以来、57年間この海山の地で勤められています。その間、伊勢湾台風やチリ津波、近年の集中豪雨での川の氾濫などの水害を信徒一丸になって克服し、また信徒が増加するごとに新道場を建設するなど、海山念法寺の歴史は谷口住職の歴史といってもいいほどです。

中でも、特に深く印象に残っているのが、親先生の尾鷲市への初親教です。昭和53年3月10日、尾鷲市のグランドホテル『尾鷲サンポート』で行われたご親教は、3日間で6,000人以上の信徒が集まり、普段は静かな尾鷲の街が多くの人で賑わいました。ご親教会場となった『尾鷲サンポート』では、あまりの人の往来で自動ドアが壊れてしまったという逸話があるほどです。これらのご親教の準備や運営は海山念法寺の信徒たちが中心となって務めさせていただき、無事に実施できた喜びは、今も忘れることはありません。

また、昭和49年5月、親先生22回目のご親教の際に、親先生をお迎えして5人の若妻がご挨拶を申し上げました。実はこの5人、子どもを授かりたいと、願いながらも子宝に恵まれませんでした。ご挨拶の時に親先生がこの5人に一人ひとり握手をされ、労をねぎらわれたのですが、するとその後まもなく、若妻たちは揃いも揃って子宝に恵まれたのです。
このように、親先生が生き仏様と慕われ、拝まれることの理由(わけ)を海山の信徒たちはたくさん経験させていただきました。

  • ▲昭和53年、尾鷲での初親教に訪れられた親先生
  • ▲子宝に恵まれた若妻の皆さんと親先生

男性信徒が積極的に活動する海山念法寺は、元気なお寺

海山念法寺は、普段から信徒が集い、笑顔の絶えないお寺です。
中でも男性の姿が多く見られ、元気なお寺の原動力となっています。布教活動をはじめ、催しの準備や実施、お寺の修繕などを率先して活動し、女性信徒とともにお寺を支えています。それも、谷口住職が親先生の教えである「旦那さんを大事に」を実践され、男性陣をとても大切にされているからでしょう。7年前にできた念法菩薩旦那会では、護摩作法の勉強や仏具磨き、お寺の門のペンキ塗りなど、積極的に奉仕されています。また、婦人会では、みんなでお料理を作って、和気あいあいと食事会を催すなど、とてもアットホームな雰囲気です。優しく包み込んでくれるようなお人柄の谷口住職のことを信徒たちは、「お母さんのような人」といい、信徒にとってお寺は、とても居心地のいいもうひとつの我が家です。

今年の11月には海山念法寺の創立60周年報恩法要が行われます。現在、その準備に取りかかっていますが、ここ一番では一致団結して大きな力を発揮するのが海山の信徒の特長。これまで以上の喜びと感謝の気持ちで、60年祭をお迎えさせていただきたいと思います。

  • ▲信徒に囲まれ、楽しそうに話される谷口住職
  • ▲年祭や信徒大会などの催しでは、信徒が趣向を凝らした出し物を披露

更新日付:2013/06/20

プロフィール

住職:谷口 穂現(たにぐち すいげん)

海山念法寺
住職:
谷口 穂現
(たにぐち すいげん)

メッセージ

〒519-3406
三重県北牟婁郡紀北町
海山区相賀480-12
TEL:0597-32-0398 MAP
JR紀勢本線・相賀駅のホームにて。親先生をお見送りをする信徒たち
昭和63年6月5日、三重県をはじめ近隣からも多くの信徒が詰めかけた海山念法寺・落慶法要
尾鷲市への初親教の際、親先生にぜひ召し上がっていただこうと漁に出た信徒の網に、なんと体長40cm、重さ1.5kgの大エビがかかったのです。エビ専門の漁師もビックリ、これは仏さまが採らせてくださったに違いない・・・そう思いながら親先生に大エビをお見せすると、じっとご覧になって「これは海の主や。料理せんと背中に『念法』と書いて元の海に放すように」とおっしゃいました。早速、背中に『念法』とペンキで書き、尾鷲湾に放したのですが、翌日他の漁師の網にかかり、持ってこられたのです。この大エビは、よほど親先生に召し上がっていただきたいのだなと思いながらも、もう一度大海へ放たれました。この供養のエビが救われた話は、今も地元で語り継がれています。