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十津川念法寺 外観写真

十津川念法寺

聖なる秘境にある十津川念法寺は、
世界遺産の地に建つ、
念法では歴史あるお寺です

今年、平成21年11月に創立60年を迎える、十津川念法寺

十津川念法寺のある十津川村は、和歌山・三重両県に接する奈良県最南端、紀伊半島のほぼ中央に位置する、日本一大きな村です。
緑濃い山並みが連なる、雄大な自然に抱かれて建つ十津川念法寺は、昭和24年12月に創立されました。

大自然に抱かれた「心身再生の郷」、奈良県十津川村

十津川村は、都会より遠く離れ、陸の孤島といわれるくらい、山深い大自然の中にあります。この地域一帯は、『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録されています。特に、十津川村を通る全長約70kmの険しい峠道「熊野参詣道小辺路(こへち)」と吉野と熊野の二大霊場を結ぶ「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」の二つの道は有名で、「修験(しゅげん)道の聖地」ともなっています。
現在でもスピリチュアルなパワースポットとして人気が高く、大地創造のエネルギーが詰まったこの地で心身を浄化し、最高の癒しと心の安らぎを求めて、全国から数多くの方々が訪れて来られます。

十津川村の歴史はとても古く、伝承によると、神武天皇御東征の際に、山中の道案内に立った八咫烏(やたがらす)が祖先ともいわれています。また、十津川村の郷社として崇敬を集める「玉置神社」は日本最古の神社で、紀元前37年、崇神(すじん)天皇によって創建されたと伝えられています。こうした神秘あふれる太古のロマンと大自然に包まれた地域に、十津川念法寺があります。

  • ▲ 熊野参詣道小辺路

十津川念法寺の歴史と親先生

険しい道をものともせず、ご親教に訪れた親先生

山深い国道沿いの山の斜面に、十津川念法寺は建っています。
この秘境ともいえる僻地に、開祖親先生が初めてご親教を行われたのが、昭和24年5月です。今よりもはるかに道路事情が悪く、細く険しい山越えの道を親先生は、幾度となく十津川村へ足を運ばれました。ある時はプロペラ船で、ある時はお駕籠で、そしてある時は歩いて、まさに道なき道を熱心に訪れて頂きました。「苦しんでいる人、待っている人がいれば、どんなところへも行く」…そんな親先生の姿に、人々は心を打たれ、そして救って頂きました。

当時、十津川村は、明治新政府が発した神仏分離令により起こった廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって、50余りあった寺院をすべて廃し、神社・神道になっていました。そんな中でも親先生の教えは人々の心に深く浸透し、また地元信徒の努力により、各地で信徒が増えました。廃仏毀釈が吹き荒れた地域に、初めて仏教寺の念法寺ができたのは、当時としては画期的なことだったのです。地元神社の氏子でありながら、念法の信徒としてお勤めされている方も多く、全国でもめずらしいことだと思います。また、念法寺としても近隣の神社との交流を深めており、地域の中で共存関係を築いています。

  • ▲ 山の斜面に建つ、十津川念法寺
  • ▲ プロペラ船に乗る親先生

  • ▲ 八大龍王姫松明神年次大祭

地域の人たちや神社との交流を深め、未来へつなぐ

十津川念法寺は、今年12月に創立60周年を迎えます。交通の便も悪く、建物も決して立派とはいえませんが、十津川の大自然に融合し、歴史と神秘あふれる独特の雰囲気を漂わせています。都市部のお寺に比べると、若い信徒は多くはありません。信徒の高齢化も進み、念法寺までの険しい道のりはたいへんなご苦労と思いますが、皆さんお参りの後は安らぎを得てお帰りになります。

ところで、ご存じかも知れませんが、本山で行われる採燈護摩供の時の護摩木は、実は十津川の木材です。村のほとんどが山林の十津 川村ですが、教団が管理し、守っている山林から、森林業を営む地元信徒たちが必要な分だけ切り出し、護摩木として本山に献納されています。雄大な大自然と歴史あるこの十津川村で、自然と共生しながら、また地域との交流を深めながら、念法の教えをさらなる未来につないでいきたいと思います。


  • ▲ 雪の中で切り出される護摩木。

  • 採燈護摩供の様子

更新日付:2009/04/29

プロフィール

住職(代理):古根川 良教(こねがわりょうきょう)

十津川念法寺
住職(代理):
古根川 良教(こねがわりょうきょう)

メッセージ

〒637-1443
奈良県吉野郡十津川村折立604
TEL:07466-4-0659
MAP
山越えの険しい道を苦ともされず、熱心に十津川にご親教される親先生。
ときには、念法寺への石段をお駕篭に揺られて。
昭和25年、十津川村へご親教に訪れた親先生が、猫又の滝の前に立たれ、「八大竜王姫松明神は念法の守護神であるから、後の世までも大事にお祀りするように」とのお言葉があり、昭和58年に記念碑を建立しました。
以来、毎年秋には本山行事「八大竜王姫松明神年次大祭」をこの十津川の地で勤めさせて頂いています。
霊峰玉置山の標高1,076m山頂直下に鎮座する「玉置神社」は、紀元前37年に創建された日本最古の神社です。古代の姿そのままに、神気漂う大自然のエネルギーが満ち満ちている「玉置神社」も、世界遺産に登録されています。